「タイアップの歌謡史」速水健朗(洋泉社新書)

タイアップの歌謡史 (新書y)
「タイアップ」というキーワードで振り返る日本歌謡史。様々な素材が次々に現れてはそれまで知っていた顔とは別の容貌を見せてくれる、“裸足の旅”から松田聖子への下りが特にスリリングだった。
クィーンとかビリー・ジョエルとか既成の楽曲が流行る仕組みというよりも、「胸キュン」とか企業からキーワードが与えられて生まれる曲たちの一見イビツ(でも実は伝統的で正統派?)なありかたが興味深い。