「惑星ロボ ダンガードA」松本零士(秋田文庫)

ISBN:4253170099
アニメ原作なのに主人公は訓練ばっかりでロボットには乗れず結局ダンガードAは最後に出てきて立ってるだけという当時の小学生には衝撃の作品。というほどでもなくて松本零士作品を読んでればまともに終わらないことは明らかでこういうのもありなのだった、というか「第一部完」じゃなくてともかく終わってるだけまだいいのだ(いいのか?)。
サンデーコミックスのときは2巻目だけ持ってて序盤を読みたいがために購入したんだけど、小学生のときは全巻買うだけの財力が無かったので最終巻だけとかよく買ってもらってた。
マグマ大使」の2巻とか、「どろろ」も4巻から買い始めたり、「ミクロイドS」「ゲッターロボ」「マジンガーZ」もそうだった。水島新司「銭っ子」とか楳図かずおウルトラマン」とかは途中の一冊だけ持ってた。「少年ジャイアンツ」もだ(きりが無いね)。こういうのは前後を想像するのが楽しかったりする。いや違う、具体的なエピソードを想像するというより「これだけ恨んでるんだからそうとう酷い目にあったんだろうなぁ」みたいな思い込みが出来上がっちゃってあらためて読むとガッカリみたいなレベルだ。
で、20年以上を経て読むこととなったダンガードAの序盤はというとドップラー総統がドップラー教授と呼ばれてたりして笑ったり、初めから終わりまで役立たずな主人公にあきれたり、松本零士の絵の素晴らしさを再認識したりと買ってよかった感じ。え〜っと弟には自信を持ってオススメできます。