「電波男」

オタクでキモメンのフリーライターが世の中に蔓延する「恋愛資本主義」に怒りの鉄槌を下す。「電車男」の便乗本とあなどってはいけない。ブームが去り「電車男」なんか跡形も無い1年後、3年後、10年後により深い意義と影響力を持つ評論だと思います。これホント。いや極めて冷静で論理的な内容ですよ。オススメ。
事は恋愛に留まらなくって、友人関係やらなんやら「ともだち100人できるかな」という残酷な歌を残酷と感じるかどうか。子供に不幸があれば「明るくて活発な」「たくさんのおともだちに囲まれて」みたいな紋切り型の呪縛をどう断ち切るかという話に行き着いちゃうんだよなぁ個人的に。「私ならわかってあげられる」みたいな発言をできる人は信頼できる人間関係を築いてきたわけで非常に羨ましい。どんな状況においても懐疑心(猜疑心かな)を捨てられない…とかそんな感じのメモ。中島梓再読>自分。