「無邪気な関係」(はてなダイアラードラマ百選)

放映:TBS系金曜夜10時(1984.1.6〜1984.3.30)
脚本:小山内美江子
出演:鶴見辰吾石原真理子佐藤慶内藤剛志三上博史室井滋久我美子荒木道子戸川純古尾谷雅人原田美枝子
友人と話してて昔のドラマはオッサンが活躍しててすごかったよねーっていう話題の時に出たのがこの作品。たまたま昨日見てた「白い巨塔」なんかもオッサン出演者ばっかりでそれぞれ貫禄があって善も悪もごちゃ混ぜなパワーが溢れてた。
自分がどんどんオッサンになってく。だからオッサンが活躍する姿を見ると共感するようになった。ちなみにアーチェリー銀メダルの人はオッサンじゃない。なんだあの若々しさ。オッサンは運動なんかしないしあんなに爽やかに笑えない。オッサンになるってのは年齢より自意識の問題だと思う。性別にも関係ない気がしてるがそれはまた別の話。
話がずれた。「無邪気な−」は受験生が厳格な父親に反発しながら、自由に生きる(ように見える)青年に憧れ、奔放な女性に翻弄されながら自分の生き方をつかんでいく−−というストーリーだった気がするが今思い出せるのは佐藤慶石原真理子にのしかかって行く勇姿だ。
厳格な父を演じる佐藤慶。お堅い職業に就きながら『愛人バンク』の女性(石原真理子)に溺れてしまう。その漢っぷりはなんとも脂っこく中学生にエロの期待を抱かせてくれた。一方、父親として冷徹に息子と接する姿は爬虫類って感じで気色悪く恐い存在だった。
悪役が強いと物語は盛り上がる。ここで言うオッサンは悪役としての自覚と言い換えられるかもしれない。
それが今はオッサンの人材不足。脂の抜けた気の弱いしょぼくれたオッサンが若い役者に媚びてる姿は本当にもの悲しい。政治家とか会社の重役とか刑事の会議とかで出てくるオッサンたちはエキストラ丸出しだもんなぁ。彼らに比べればイシハラとかナベツネは良い悪役だと思う。分かりやすいし自覚もある。
中学校時代から相も変わらず、人から良く思われたいとか思ってるオッサン未満のオレだけどいつか殻を破ったらこのドラマの佐藤慶のようになりたいと思う。■
id:sanatoli-natithさんありがとうございました。受け取ったバトンですがid:hibikyさんにお渡ししたいと思いますがどうでしょうか。