「スパイダーマン2」

監督:サム・ライミ
蜘蛛に噛まれてスーパーパワーを手に入れた青年がヒーローと日常の二重生活の中でバイト(you are my only hope!)も学業も恋愛もままならない自分に悩む姿を描く、これヒーローってことを除けば(←除けない)まるっきりオレじゃん!な筋違いな共感を呼ぶ青春映画。ヒーローも悪役も理系インテリってところが現実世界だったら運動オンチの猫パンチ対決じゃんって感じも良いです。
家賃を取り立てる大家のオッサンからコソコソ逃げ回るとか、銀行で融資を断られるとか、前半特にしみったれた感じのコメディ。一度はヒーロー生活に見切りをつけながらも戻って行くところからは一転、復活を支える叔母さんや市井の人々の激励と祝福、そして強力な悪役との激しいバトルで泣けるアクションになってる。う〜ん素晴らしかった。
トースターとかチェーンソーとかガラスの破片とか「反射」するものがやたら描写され二重生活を象徴してんのかな?とかベタなこと思ってたら新悪役誕生のきっかけはまさに鏡の向こうにあって次回以降が楽しみになりました。
突如行間が倍になるページとかある謎のパンフ買ったんだけど「〜だろう」「〜でしょう」連発の文章を読んだら腹が立って捨ててしまったよ。