「出会いがしらのハッピー・デイズ」小林信彦(文春文庫)

出会いがしらのハッピー・デイズ―人生は五十一から〈3〉 (文春文庫)

失業をすると、世間と自分の間に見えないシャッターがおりてしまう。他人はみんな幸せで、光を浴びている。自分だけが穴の中のモグラのようで、ただ、じっとしているしかない。(p.214)
昭和33〜34年、20代半ばで失業した著者が「なんとか生きていたのは」若さと経済の安定のおかげだったという。