#19「通夜の日に」1863.4.8(文久三年)京

演出:吉田浩樹
八木家のお婆ちゃんが急逝。通夜を取り仕切ることになった壬生浪士組。敵対する長州一派が弔問に訪れ騒然となるが芹沢が騒ぎを諫める。信頼を深める近藤だったがその芹沢に恐喝の疑惑が浮上する。一方、近藤達を信頼した八木源之丞は武士のなりをさせていた娘の素性を明かした。驚愕する沖田、傷つく土方、知ってた芹沢。
沖田を刺激し、近藤に辛辣な言葉を投げかける芹沢鴨。浪士組の結束と沖田、近藤らの成長のためにあえて悪役に徹するということか。全てに対してキツイ態度を見せながら目元に「本当は違うんだ!」という戸惑いと気弱さをにじませる佐藤浩市が素晴らしい。
毎回見せ場があるオダジョー。1本の線香が燃え尽きるまでというタイムリミット付きのなぐり込みで、通夜の晩に人斬りはすまいという決意か、返り血を浴びては落とす暇がないという計算か、素手で立ち回りに挑む。闘う内に刀を奪うが刃を使わぬ峰撃ちで雑魚をなぎ倒し、早期決着を目指して頭目をねらう。結局、リミットには間に合わず近藤が線香を上げていた。近藤は全てを知っているのかもしれないな。
又三郎(松谷賢示)の小悪党ぶりも見事。「合い言葉は勇気」でやるせなす石井ちゃんとつるんでた村の若者も良かったよな(つかそれしか知らん)。
久坂もなにげに良いです。鴨への尊敬の念がにじんでた。