「オトシモノ」監督:古澤健

駅で定期券を拾った人々が次々に失踪してゆく。行方不明になった妹を探す姉、今は遺失物係の元運転手、それぞれが何かを知りつつそれを認められないまま事態は思わぬ方向へ――
沢尻エリカ演ずる姉のそっけない、存在感の希薄な感じがなんというか恐い。恐いというか今になって気になって仕方がない。必死でありながらどこか冷静で達観していて全てを知っているようで何も知らない。過酷な経験を経てもなんというか…心を許さない厳しい特に口元の表情が物語るのは、何も終わっていないし現実は変わらないという諦めのような、こころここにあらずの上の空のようなフワフワと浮き上がった感じが奇妙な現実感を持ってジワジワと侵食してくる。ホラーは苦手なんだけどもう一度(もっとかな)見ます。後半の展開はいま思い出してもワクワクするしねw
見てきた。二度目の方が落ち着いて見られる。小栗旬が良かったなあ。