「逃亡者」

尾美としのり殺されちった(泣)。前回に続いて繰り返し視聴に堪えない品質ながら阿部ちゃんの異常性から目が離せなくなってきた。
尾美としのりに拳銃突きつけて江口洋介をおびき出すように強迫しながら(凶暴)、だまされたことを知りつつ引き下がり(淡泊)、クルマを流してる途中で偶然江口を発見しながら(強運)、わざわざ遠くから声をかけて取り逃がし(バカ)…って支離滅裂。でもそれを強引に一人の人物に共存させてしまうのは阿部寛という役者の説得力なのか?
ともかくはた迷惑な自分勝手というよりはわがままな「独裁者」で感情移入不可能、一介の刑事でありながら物語中で一番偉いのかって振る舞いは新鮮でさえある。後々なんらかの(つまらない)理由付けがされるんだろうけど、それまで楽しみたいです。
物語とは全然関係ないけど原田美枝子の「人は誰でも犯罪を犯す可能性がある」ってセリフは全くもって同感。そんな想像力も持たずに他人を断罪できる人たちが恐い。いいセリフなんだけど全然生きてないよ。
あとバタバタした江口さんの走りは今にも捕まりそうでハラハラする。でもあのピョコピョコした髪型はかわいいなあ。