もしかしたら、一人の男が作ったたった一本の映画が戦争を止めることができるかもしれないのだ。

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040625町山智浩アメリカ日記)

このクソみたいに出口のない世の中で、どうせ何やっても無駄なんだと思わせる世の中で、

こんなに生きる元気を与えてくれることがあるだろうか。
米国で公開された「華氏911」レポート。若者が「クールだ」っつって来てるのが面白い。日本では参院選スタート。駅前でれんほうが演説してた。
かくして金持ちたちは戦争で儲けて、貧乏人は貧乏人同士で殺し合いをやらされる。
娼婦とハンセン氏病患者とサンカとアイヌと“もののけ”という弱者を、武士や貴族や僧侶がよってたかって争いの道具に使う(もちろんその背後には帝がいる)「もののけ姫」で描かれたのは宮崎駿の人間に対する深い絶望だったと思う。その作品が大ヒット。しかし氏の絶望は完全に無視され娯楽作品として消費されてしまった。「千と千尋の神隠し」では「こんな世の中だけど/だからこそ女の子達頑張って生きてね」という諦めの境地…。マイケル・ムーアがこんな絶望に陥るようなことにならないよう応援したい。