「ロボコン」

ボコンではなくロボン。高専の落ちこぼれが補習がわりにロボコンへ出場させられるが、弱小ロボット部のやる気のなさに徐々に本気になり−
序盤はキツイ。主演の長澤まさみってまだ16なのか、いきなりのブサイクな登場で引くが、ここから下がりようがないので後半になるにつれて演技にも慣れたのか可愛くなっていく。
天才ゆえに自己中な設計技師(小栗旬)、優柔不断なロボットマニアで部長(チビノリダー)、ヤンキーでサボりがち常にクールなメカニック(塚本高史)ら、ビミョーな間のある、まあなんつーか地味な演出ながらそれぞれに若い魅力を発揮。
こうなると長澤まさみは熱血担当なので理系っぽさ(難解な計算をこなすとか、あっという間にメカを組み上げるとか)を発揮する場面がないのが残念といえば残念。だけど理系好きをふと漏らす砂浜のシーンは何気ないけど個人的には泣けた。
終盤のコンテスト本戦は地味な演出が説得力を持ってて、自分でもどーかと思うほど興奮し、感動してしまった。
というか初日の初回に行くほどの期待は、序盤に裏切られ、後半で十分に満たしていただきました。あと吉田日出子が映画全体(特に若い役者たち)にいい刺激を与えたのではないでしょうか。